新・地政学

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、山内昌之佐藤優著、『新・地政学- 「第三次世界大戦」を読み解く』です。


本書は、著者二人が、歴史分析、宗教、地政学的見地より、現在の世界情勢ついて対談しているものである。



取り上げている題材は、テロ、IS、難民、米露、イラン、日中韓関係など。


山内氏が中東の専門家、佐藤氏がロシアに対する造詣が深いこともあり、これらの国々が絡む話は、知らないことも多く、興味を持って読むことができました。



真のリーダーとは文官と武官の要素を持ち合わせた人物が必要だということのようだ。


このパートは、両人が考える世界の中のリーダーを挙げ、どのような点が優れているのかを説明しながら、話が進むので面白かったです。


今の日本、というか今後の日本を考えたとき、文官と武官の要素を持ち合わせた人物を生み出せるのだろうかという憂いも少し抱いた。


「もう日本は大きな国際外交のプレイヤーではないので、こうした状況では思い切って戦線を縮小する必要があると思います」という佐藤氏の発言が、印象てきであった。