技術者たちの敗戦

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、前間孝則著、「技術者たちの敗戦」です。


本書は昭和を代表する技術者6人を紹介している。


彼らは、皆、第二次世界大戦(太平洋戦争)のときに、技術者として、それぞれの分野で研究、開発、生産を担っていた。


本書では、そんな技術者6人が戦争や敗戦の体験がその後の人生にどのような影響を及ぼしたのか、その軌跡を辿っています。


技術者だからこそ、理解できる部分、そして戦争中、戦後という時代で技術者として力を発揮する、その仕事の進め方。


時代背景としては、厳しい状況だったと思うが、今の世の中では、羨ましいと感じる部分も少なくなかった。


取り上げられている人たちは、良い意味で”偏屈”であり、やはり、そういう点では良い技術者は、今も昔も変わらないようなきがした。


本書を読み終わり、いろいろ技術の内容の移り変わりがあるが、日本はある一定の水準以上の技術力を持ち続けるために、技術者を育てることも忘れてはいけないんだなと感じました。