コストは、必ず半減できる。

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、三木博幸著、「コストは、必ず半減できる。」です。


先日紹介した遠藤功氏の「現場論」が第三者による客観的な現場の進むべき道を示したものとするならば、本書は、長年クボタの開発・設計の現場で携わってきた著者の主観的なものづくりの現場の進むべき道を示したものになると思います。


コストは、必ず半減できる。

コストは、必ず半減できる。


コストダウンの成果を上げるためには、2割、3割など言わないで、大きく半分にしろ・・と私が勤務していたところでも言っていました。


加工がわからない、材料がわからない、図面が書けない・・・そんな開発者が増えてきていることに著者も言及しています。


これは効率化、合理化などの名のもとに安易な外注化に試作現場の廃止や生産技術部署の縮小や廃止を行ってきた結果にも、個人的には思います。


著者も述べているように、技術を伝承していくためにはどうしたら良いのか、長期的な視野に立った技術・生産戦略がメーカーに求められると思います。


まだ、そういう感覚の人たちがいる間に、きちんと戦略シフトしていくべきだと、本書を読んで改めて思いました。


ものづくりに携わっている人には読んでもらいたいビジネス書です。