平成27年度中小企業診断士第2次試験に向けて(7)

それでは、平成25年度中小企業診断士第二次試験事例Ⅲの問題文の前回からの続きの第2問を見ていきましょう。


第2問(配点40点)

C社では、顧客からの問い合わせに迅速に対応するため、また、短納期化に対応するため、技術部内の情報の共有化や業務の効率化を図る計画がある。この計画について、以下の設問に答えよ。


(設問1)

技術部内で共有化が必要と考える具体的情報名を80字以内であげよ。


(設問2)

技術部内の業務効率化を図るために必要な具体的改善内容を120字以内で述べよ。


第2問は、「顧客からの問い合わせに迅速に対応するため、また、短納期化に対応するため、技術部内の情報の共有化や業務の効率化を図る計画」について問われている。

大事なポイントは、3つで

・顧客からの問い合わせに迅速に対応するため

・短納期化に対応するため

・技術部内の情報の共有化や業務の効率化を図る

この3つを外してはならないことだ。1つや2つではダメで3つ全部揃っていないといけないんだと肝に銘じておくことが必要である。


設問文を読むと、設問1では、「技術部内で共有化が必要と考える具体的情報名」が問われている。


これより、具体的な情報名が事例文に書いているだろうということが類推できる。そして、この情報名が3つのポイントと対応させる意識を持てるかどうかが、この設問での鍵と言えると思います。


また、設問2では、「技術部内の業務効率化を図るために必要な具体的改善内容」で、効率化に絞った改善内容を求めているので、効率化ができていない阻害要因が事例文に書かれていることが類推できると思います。



第3問(配点30点)

C社経営者は、これまで蓄積した生産技術のノウハウを活用し、通信用部材市場以外での新規事業開発を模索している。過去に経験したY社との共同開発事業の失敗の要因と、その失敗の要因を踏まえた今後の新規事業開発の留意点を、140字以内で述べよ。


この問題文を読むと、事例文には「過去に経験したY社との共同開発事業の失敗」がどのようなものでったのかが書かれていることが類推できると思います。


「今後の新規事業開発の留意点」については、「過去に経験したY社との共同開発事業の失敗」の要因を踏まえなくてはいけないので、事例文を読んでその内容により考えるしかないなと頭の中で、答案作成の道筋を描くことができると思います。


それでは、次回は、これらの問題文、設問文を読んで何が問われているかを踏まえた上で、事例文を読んでいくことにしましょう。