「自分」の壁

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、養老孟司著、『「自分」の壁』です。


様々な観点から著者の考えを語っている人生の指南書と言うところでしょうか。


「自分」の壁 (新潮新書)

「自分」の壁 (新潮新書)


読んで感じたのは、所詮、人間は自分以外のものに影響を受けやすいところもあるので、そのような影響を受けない自分自身の考え方、ものの見方を持つことが大事だ、ということです。


だから、一方的に狭い視野で見るのではなく、大局的にものを見ることも大事。


なるほどと思ったのは、ある物事を詳しくその部分だけ追っていく、見ていくと全体が見えなくなってくるという話です。


「自分探し」をするのではなく、「自分」に自信が持てるよう幅広い見識、ものの見方を養うのだと説かれているのだと思います。


飄々とした語り口で内容も多岐に渡り、面白かったです。