これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、室谷克実著、「ディス・イズ・コリア 韓国船沈没考」です。
本書はセウォル号沈没事件に関する韓国メディアの報道を徹底的に分析することによって日本人には理解しがたい韓国人の国民性を明らかにしたものです。
- 作者: 室谷克実
- 出版社/メーカー: 産経新聞出版
- 発売日: 2014/07/18
- メディア: 新書
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乗客に退避連絡もせずに船長が真っ先に逃げてしまう・・・日本人の感覚では、理解できないことだと思います。
でも、この本では、韓国の歴史から積み重ねられてきた韓国人の習性が説明されています。
著者の見解では、韓国人の国民性は次の3つの文化で表わせるそうです。
(1)パリパリ文化
(2)ケンチャナヨ文化
(3)声闘文化
「パリパリ」は「急げ、急げ」の意味、セウォル号は予定より2時間遅れで出向、修学旅行生を乗せていることよりそのスケジュールに間に合わせるためか、海流が急な上に暗礁が多い、コースを「パリパリ」とばかりに選択したのではないかというこです。
「ケンチャナヨ」も意味は「いいでしょ」。
セウォル号は最大積載量987トンなのに3788トンの貨物や車両を積んでいたそうです。
どうしてそんことができるのでしょうか。
これについては、取り締まられる側が「ケンチャナヨ(いいでしょ)」と言い、取り締まる側はそれに応えて「ケンチャナヨ(マァ、いいだろう)とのことだったのだろうということです。
そして、「声闘文化」。
これは、とにかく韓国人は声高に、よく人を責めるそうです。
なんか、これを読んでいると自分に甘く、人に厳しいんだなということです。
著者の造語で「先逃」というのも出てきました。
朝鮮半島では、一番の責任者=一番偉い人が先に逃げるのは歴史的に見ても、当たり前のことらしいです。
経済的な繋がりが強い隣国を知る上で、一つの参考になる本だと思います。