実践経営哲学/経営のコツここなりと気づいた価値は百万両

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、松下幸之助著、「実践経営哲学/経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」です。


本書は昭和53年(1978)年刊の「実践経営哲学」と昭和55年(1980)年刊の「経営のコツここなりと気づいた価値は百万両」の二冊を収録したものです。



この2冊は松下幸之助の著書の中でも、ひときわ経営者の評価が高いものだそうです。


今でいうビジネス書をやはり「経営の神様」は何冊も著していたんですね。


今から30年以上前に書かれたものですが、内容は決して古さを感じるものでなく、現代でも必要な示唆が多く、散りばめられています。


私が、感心したのは労働組合との関係について書かれた部分で、このような考え方の経営者ならば、激しい対立は起こらないだろうし、会社が一丸になれるのだろうと思いました。


松下語録でよく出てくる「共存共栄に徹すること」、「好況よし不況さらによし」、「悩みこそ社長の生きがい」などについても書かれています。


常に身近において読み返す経営のバイブル的要素を持った一冊ではないでしょうか。