世界が絶賛する「メイド・バイ・ジャパン」

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、川口盛之助著、『世界が絶賛する「メイド・バイ・ジャパン」』です。


本書の出版は2010年で3年前になります。


羽田空港の書店で目に留まり購入しました。


世界が絶賛する「メイド・バイ・ジャパン」 (SB新書)

世界が絶賛する「メイド・バイ・ジャパン」 (SB新書)


ちょうど、「クール・ジャパン」と言う言葉で、日本の文化をベースにしたものを世界に発信しようとしていた頃の書籍です。


本書は、どこで作られたかではなく、誰によってつくられたかがより重視されるということでメイド・バイ・ジャパンなのだそうです。


そして、日本独自の文化的背景を持つ製品やコンテンツが世界で絶賛されているとのこと。


その点に着目し、世界市場における新たなビジネスチャンスの発見にもつなげるように日本らしさを5つの商品企画ビジョンに抽出して、具体例も示し紹介してくれています。


著者が考えている日本が生き残るための5つの商品企画ビジョンは次のものです。


1.”道具への愛着を”取り戻せ
商品は単なる機能提供手段ではない

2.ユーザーに”いじられてなんぼ”
完成品を提供する時代ではない

3.”心の安寧”のために仕える道具
作業効率改善のための装置の次にあるもの

4.”弱者”を救う正義という動機付け
悪を倒す強者の正義はない

5.身の回りの”こちら側”目線
統治者のあちら側ではない


偶然なのか、最近読んでいる本は、日本の強みを活かして、グローバル化を図っていこうと意図しているもの、それも日本の文化、コンテンツや生産技術を活かしたもので共通項で括られる書籍になっています。


なんかオタクな商品も侮れないと感じました。


この本も新たなマーケティングチャンスを見出すヒント満載ということで、中小企業診断士などのコンサルタントの方は読んでおいても損はない本だと思います。