ハーバード白熱日本史教室

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、北川智子著、「ハーバード白熱日本史教室」です。


この著者は、まだ30代と若いのですが、ハーバード大学で日本史を教えており、学生からの評価が高いそうです。


この本は、彼女がなぜハーバード大学で日本史を教えるようになったかの道筋とハーバードで教えている授業の内容を紹介しています。


ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書)

ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書)


もともとは数学を専攻していたのに、短期留学でハーバードで日本史を学んだのきっかけに、大学院で日本史を学ぶようになるなど、著者の道筋は、まさに「計画された偶発性理論」(Planned Happenstance Theory)だなと思います。


著者自身もしっかりと勉強しているから、いろいろなチャンスをきっちりとモノにすることができるのでしょう。


授業の内容で面白いのは、学習したことのレポートをボッドキャストで音声として伝えたり、ムービーメーカーなどで映像も加えて報告させること。


学生の創造性を駆り立てる発表の仕方は、読んでいて参考になりました。


何よりもこんな頼もしい日本女性がいるんだということを知ることができた有意義な本でした。