ドキュメントハックス−書かない技術

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、石黒由紀著、「ドキュメントハックス−書かない技術 ムダな文書を作り方からカイゼンする」です。


仕事の中でドキュメントを作成することは多いのではないでしょうか。


この本は、文章作成術といったものとは趣を異にしています。限りあるリソースをうまく使って、効率的にドキュメントを作るための工夫やヒントを紹介しています。



全部で6章構成になっています。


この章に沿って読み進めていくと、まずは、「コミュニケーションツールとしてのドキュメント」として、ドキュメントそのものの必要性といった吟味の段階からスタートします。


次に「読んでもらえるドキュメント」へ、そして「使えるツール」へと仕立て上げるまでの考え方を解説していきます。


最後は、ドキュメント作成の作業を楽にするなど、ドキュメント作成のハックの素が至るところにあります。



第1章 ドキュメントを活かす −働くドキュメント

第2章 品質とプロセス −ゴールを共有する

第3章 企画・設計のハックス −ゴールを決める

第4章 執筆のハックス −ドキュメントを実態化する

第5章 チェック・修正のハックス −達成度を確認する

第6章 運用・メンテナンスのハックス −使ってもらう・読んでもらう 


これだけ、緻密にドキュメントを作成することができればと思いました。


でも、簡素化していくことなんですから、慣れなんでしょうね。


必要な部分だけを取り出し、ドキュメントにしていく、そんな極意を学びたい方は本書を一読されてはいかがでしょうか。