ザ・ブランド

本が山積みされた書斎の中より読書本の紹介です。


今回紹介する本は、ナンシー・F. ケーン(著)、 樫村 志保(訳)、「ザ・ブランド―世紀を越えた起業家たちのブランド戦略」です。


久々の大作を読みました。500ページの書物ですが、飽きることなく読むことができました。


本書は、18世紀のウェッジウッドから現代のハワード・シュルツ、マイケル・デルまでの6人の起業家を取り上げ、彼らがいかに新市場を創出し、不朽のブランドを築いたのかが分析されています。


ザ・ブランド 世紀を越えた起業家たちのブランド戦略 (Harvard Business School Press)

ザ・ブランド 世紀を越えた起業家たちのブランド戦略 (Harvard Business School Press)


著者は、ハーバード・ビジネス・スクールの経済学部教授であり、歴史学者です。


ですから、この本は、この起業家6人を通しての歴史の本でもあり、この起業家それぞれの伝記でもあると思いました。


ここで取り上げられている起業家は、英国陶器「ウェッジウッド」、加工食品「ハインツ」、百貨店「マーシャルフィールズ」、美容「エスティ・ローダー」、コーヒーチェーン「スターバックス」、そしてコンピューター「デル」。ハワード・シュルツ氏率いる「スターバックス」という、それぞれのブランドを立ち上げた人達です。


本書は、ある中小企業診断士の勉強会で、私に割り当てられた本でした。


なかなか良い本でした。このような機会がなければ、自分からは手に取っては読まない本なので、ラッキーだったです。


良く「歴史に学べ」と言われたり、MBAではケース・スタディとして過去の事例を取り上げますが、やはりそういうことは大事なのですね。