おそるべし韓国企業

読書本の紹介です。


今回読み終わった本は、野口透著、「おそるべし韓国企業 日本がサムスンに勝てない理由」です。


日本経済の落ち込みは、日本企業の落ち込みでもあるわけす。自動車や電機などの分野では、いままでトップシェアやシェア上位を占めていた企業がその位置を落としたりしています。


そんな中でサムスン電子をはじめとする韓国企業の躍進は目を見張るものがあります。


おそるべし韓国企業 日本がサムスンに勝てない理由 (扶桑社新書)

おそるべし韓国企業 日本がサムスンに勝てない理由 (扶桑社新書)


この本は、そんな韓国企業の強さの秘密、企業の内情などが紹介されています。


一番の特徴は韓国の大企業はオーナー企業であること、また韓国政府が大企業に関しては政策的にも寛容であることではないでしょうか。


オーナー企業であるから、トップの意思決定で一つで皆がサッと動き、スピードが早いのだということを再認識しました。


それにしても、破綻しそうな大企業は、政府の管理下に置かれ、再生の見込みがあると、また大企業にM&Aされたり、横領や賄賂等で経営層が逮捕されても、恩赦で社会復帰するなど、日本では考えられない特徴もあることもわかりました。


まだまだ、日本企業の方が生産技術や研究開発の技術面や生産管理や品質管理等の日々のオペレーション部分での底力はあるようにも思えました。


中小企業診断士的に見れば、韓国の中小企業は結構虐げられている部分があり、政策的にもその是正が求められているので、そこに支援のチャンスもあるのかなとも思いました。


韓国大企業の実態を知るには、良い本ではないでしょうか。