読書本の紹介です。
今回読み終わった本は、古賀茂明著、「日本中枢の崩壊」です。
著者は、経済産業省の現役の幹部です。
実名で、よくここまでのことを書くなと思いました。丁度、この本を手にした直後に「ビートたけしのTVタックル」に出演していたのを目にしました。
なんか、このときは言いたいことも十分に言えてないような感じだったな。

- 作者: 古賀茂明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/05/20
- メディア: 単行本
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3月11日の東日本大震災後の日本政府の対応を見ていると、被災者への対応や原発問題にしても何が進んでいるのかわからない。
一体、国は何をやっているんだろう?と思っている人が多いのではないでしょうか。
そんな気持ちを抱いているときに「日本中枢の崩壊」と言うショッキングなタイトル、しかもそれは経済産業省大臣官房付という現役の役人が書いているということで、この本を読み始めました。
読んでみると、やはりいろいろなことは裏があるんだなあということ。
特に政治、政略の世界、我々が見聞きしていることはほんの一部、その状態に持ってくるまでに官僚や政治家の様々なやり取りがあるということがわかりました。
なんとなく政治の世界、我々には関係のない世界だとつい思いがちですが、自分たちの将来、子供たちの将来、日本の将来がかかっている問題なんだということを再認識すべきだなと感じました。
巻末には経済産業省が握りつぶした「東電処理策」も掲載されています。
著者自身の業務の思い出話も混じってはいますが、読んだ人にとっては、政治や日本の官僚機構への関心を持つための導火線になる本だと思います。