先進ものづくり企業フォーラムへ行ったきました。

本日、芝浦工業大学の芝浦キャンパスで開催された、主催:経済産業省関東経済局、共催:独立行政法人中小企業基盤整備機構、学校法人芝浦工業大学の「先進ものづくりフォーラム」に参加してきました。


・基調講演
・ものづくり中小企業の調査結果報告
・「戦略的基盤技術高度化支援事業」の施策説明
・戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)の成果発表
の構成になっていました。


基調講演は「中小企業のアジア進出戦略 〜ビジネスパーソンに必要なアジア進出の基礎知識〜」という題名で、早稲田大学大学院 アジア太平洋研究科の小林英夫教授が講演されました。


この講演は、非常に参考になりました。


ものづくり系企業がアジア進出を考える場合の命題は大きく2つ。

一つは、優れた品質のモノを作ること。
もう一つは、作られたものをいかに上手に売ること。


日本の企業は、2番目の命題への取組みが弱い。


アジアは歴史的に見ると、ものを売るといった点では長い歴史を有していることを考慮しなければならない。


従来は、日本は欧米という先進国向けに対して、ものづくりを行ってきたが、アジア地域の新興国をマーケットとに考えた時には、その国々の特性に合わせたものを供給しなければ、いけないだろうとのことでした。


インドと中国の国民性を比較されて、その嗜好に言及されていましたが、非常に興味深くお話を聴くことができました。




戦略的基盤技術高度化支援事業の説明では、平成23年度の募集より、概要・目的部分に次の文章が追加されるとのことでした。


「特に、複数の中小企業者、最終製品製造業者や研究機関(大学、公設試験等)が協力した研究開発であって、この事業の成果を利用した製品の売り上げ見込みや事業化スケジュールが明確に示されている提案を支援いたします。」


これを見ると、産学協同の色合いがさらに濃く出てきたように感じます。


中小企業診断士や生産系コンサルタントは、その点を踏まえ、クライアントさんへの対応を考えなくてはいけないようです。


公募受付期間は平成23年3月10日(木)〜5月10日(火)だそうです。