読書本の紹介です。
今回紹介する本は、稲盛和夫著、「稲盛和夫の経営塾 Q&A高収益企業のつくり方」です。
本書は京セラの名誉会長である稲盛和夫さんがやられている盛和塾での活動のなかの「経営問答」から、「高収益企業をつくる」というところにテーマを絞ってまとめられているものです。
各章とも最初に稲盛さん自身の解説があり、次に実際の経営者の悩みに稲盛さんが答えるという形式なので、相談事例がかなり具体的で、自分たちの状況に照らし合わせて考えることができるようになっています。
基本的なスタンスは、以前読んだ、「アメーバー経営」の中にも書かれていた、経営の原則である「売上を最大にし、経費を最小にする」という思想をベースに語っています。
稲盛和夫の経営塾 Q&A高収益企業のつくり方 (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 稲盛和夫
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/11/05
- メディア: 文庫
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終章の「高収益経営を目指す」では、なぜ、高収益でなければならないのか、以下の理由が解説されています。
一、財務体質を強化する
二、将来に備えて経営を安定化させる
三、高配当で株主に報いる
四、キャピタルゲインを株主にもたらす
五、事業展開の選択肢を広げる
六、M&Aでグループを強化する
売上を上げ、費用をいかに下げるか、その努力を惜しまず利幅を増やすための工夫を全社一丸になってやれば、必ずや高収益企業になれるはず。
考え方もそうであるが、それを成し遂げる執念の強さが大事であることを感じることができました。
文庫本なので、コンパクトでポータブル、ちょっとした合間合間に読むには、良い本ではないでしょうか。