読書本の紹介です。石黒圭さん著、『「読む」技術 速読・精読・味読の力をつける』です。
私は、本を読む方だと思っています。しかし、最近、中小企業診断士の有志メンバーによる勉強会(読書紹介)を通して、自分の本の読み方について良いものなのか、何か変えなければならないのか疑問を持つようになりました。
ちょうど、そのような時に本屋さんで『「読む」技術』という本を見つけてしまいました。この本を読むことで、本を読むポイントを学ぶあるいは再認識や整理できれば良いと思って、手に取った本です。
- 作者: 石黒圭
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/03/18
- メディア: 新書
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四部構成になっており、
第一部では、読みの理論ということで、読みのプロセスの四段階、読む技術として、スキャニング、スキミング、記憶、熟読、未読、読解ストラテジーの紹介とその解説です。
第二部は、速読について、二つの戦略として、話題ストラテジーと取捨選択ストラテジーを紹介・解説しています。
第三部は、未読についての戦略です。ここで未読とは、読書を心から楽しみたいと思っている人が。文章の世界に自然に入り込んでいける読む方法です。戦略としては、視覚化ストラテジー、予測ストラテジー、文脈ストラテジーの三つを紹介・解説しています。
そして、第四部は、精読と言うことで、行間ストラテジー、解釈ストラテジー、記憶ストラテジーの三つの戦略について紹介・解説しています。
このようにどのように読むかによって、読み方の解説をしていますが、最後に著者はこのように述べています。
『本書は、読書と言う行為を枠にはめるためではなく、枠を外すために書かれた本です。本書を貫く柱は、「書かれた言葉は理解のためのヒントに過ぎず、答えは私たちの頭のなかにある」という発想です。文章はどのように読んでもよいのです。』
この文章を読んで、守・破・離という言葉が浮かびました。
読み方の基本を学び、そして最後には自分流の読み方を確立したいものです。