図書館で借りるJAZZアルバム−その100−

机の上は乱雑に、書籍が置かれ、部屋のあちらこちらにも本の山。そんな本に囲まれた書斎の中で聴いています。

図書館で借りたジャズCDアルバムの紹介です。記念すべき100回。もう図書館には、残っているジャズのアルバムは少なくなっているので、次はどうしようかと考えています。


1枚目は、ケニー・バロンの「ワン・フィンガー・スナップ」です。


ジャズ・ピアニスト、ケニー・バロンのアルバムです。彼が、その実力と才能を広く知らしめるきっかけとなったのは、80年代の後半にスタン・ゲッツのパートナーを務めたことだったそうです。


解説を見ると、ピアノ・トリオ・アルバムが極端に少ない人だと書いてありました。そういう中で、このピアノ・トリオ・アルバムは貴重な一枚なのでしょう。


プロのミュージシャン捕まえて、こういうのも変だけど、この人上手いよね。1曲目の「テイク・ザ・コルトレーン」の演奏聴いて、そう感じました。最後の「ワン・フィンガー・スナップ」まで、なかなか緊張感の伝わる張りのある演奏を聴くことができるアルバムです。


ワン・フィンガー・スナップ

ワン・フィンガー・スナップ

メンバー:ケニー・バロン(p)、チャーリー・ヘイデン(b)、ロイ・ヘインズ(ds)

曲目
1. テイク・ザ・コルトレーン
2. セイル・アウェイ
3. ビー・バップ
4. パッション・フラワー
5. マッドマン
6. ナイトレイク
7. ザ・ロス・オブ・ア・モーメント
8. ワントン・スピリット
9. メランコリア
10. ワン・フィンガー・スナップ



2枚目は、ブランフォード・マルサリスの「レクイエム」です。


本作は、ピアノ奏者のケニー・カークランドのラスト・レコーディングにになった作品だそうです。サックス奏者のブランフォード・マルサリスにとっては、かけがいのない友であり、兄弟であり、同士であったそうで、セッションを組むときはいつも一緒だったようです。


「レクイエム」というアルバムタイトルには、ブランフォードの深い悲しみと大いなる感謝の意が込められているとのことです。


そんなことも頭の中にはいっているせいでしょうか。ブランフォードが吹くソプラノ・サックスは、なにかせつない音色に聴こえてきます。


レクイエム ?ケニー・カークランドに捧ぐ

レクイエム ?ケニー・カークランドに捧ぐ


メンバー:ブランフォード・マルサリス(ts、ss)、ケニー・カークランド(p)、エリック・レヴィス(b)、ジェフ・”ティン”・ワッツ(ds)


曲目
1. ドクトーン
2. トリエステ
3. サウザンド・オータムズ
4. ライキーフ
5. ブルワース
6. エリジウム
7. カサンドラ
8.16丁目のバプチスト教会