図書館で借りるJAZZアルバム−その94−

書斎というより、本の要塞と化した部屋で聴く、図書館で借りたジャズCDアルバムの紹介です。



1枚目は、フレディ・ハバードの「ニュー・カラーズ」です。


解説を読むと、このアルバムはフレディ・ハバードが病気かけがを患い、回復後の作品のようだ。その症状も、トランペッターの生命線の一つである唇を傷めたということで、その復帰待望のアルバムらしい。


演奏を聴くと、唇を傷めたことなど感じさせない力強いトランペットの音色を聴くことができる。


マイルス・デイヴィスなどに捧げた楽曲などが収録されている。他の演奏陣も多彩で、幅ある楽曲を楽しむことができる1枚です。


ニュー・カラーズ

ニュー・カラーズ


曲目
1. ワン・オヴ・アナザー・カインド
2. ブルー・スピリッツ
3. ブルース・フォー・マイルス
4. ディジーズ・コノテイションズ
5. トゥルー・カラーズ
6. レッド・クレイ
7. オジー・マエ
8. インナー・スペース




2枚目は、松居慶子、「ディープ・ブルー」です。


以前、彼女を取り上げたテレビ番組を見た記憶がありますが、アルバムを聴くのは初めてです。


アルバムの帯には、2年連続全米スムースジャズ賞「最優秀女性アーティスト賞」を受賞。ジャズやクラシックという枠を超えた天衣無縫のピアニストと書かれています。


1曲目のタイトル曲「ディープ・ブルー」を聴く。彼女の奏でるピアノの音。背筋がゾクッとするような感覚。澄み切って、力強い彼女のピアノに、私は一発でハートを射抜かれてしまいました。


実に良いアルバムですよ。これは、お奨めです。乗りも良く、聴きやすく、そして聴く人を魅了してしまうピアノの音。ジャズファンのみならず、幅広く受け入れられるアルバムだと思います。


2001年5月に発表、8月にはビルボード誌のコンテンポラリー・ジャズ・チャートで1位(日本人初)にランクされたベストセラー作品で、通算では13枚目のアルバムになるそうです。


Deep Blue

Deep Blue


曲目
1. ディープ・ブルー
2. ウォーター・フォー・ザ・トライブ
3. アクロス・ザ・サン
4. トゥリーズ
5. メディテラニアン・アイズ
6. ローズ・イン・モロッコ
7. ムーン・フラワー
8. クレセント・ナイト・ドリームス
9. トゥ・ジ・インディアン・シー
10. ミスティック・ダンス
11. ミッドナイト・ストーン(ピアノソロ)
12. ディープ・ブルー(ピアノソロ) ※〈CDエクストラ〉