顧客対応力経営

読書本の紹介です。桐山秀樹さん著、「顧客対応力経営―小さな会社だからこそ出来る!」です。

本書は、著者の取材により半導体メモリ書き込みサービスの株式会社ロムテックに見る経営手法が描かれている。

顧客にいち早く対応できるのが、「小回りの利く、小さな会社」の強みである。一般に中小企業の強みとして挙げられるのが、機動性や意志決定の早さなどであるが、本書に取り上げられている株式会社ロムテックは正にそれを実践している。

納期対応に関しては、製造現場に意志決定の裁量権が任されている。

権限を委譲され、責任を伴う訳であるから、自ずと現場の人間もやる気が湧いてくる。

顧客対応力経営―小さな会社だからこそ出来る!

品質の高さと納期対応力がこの企業の強みであろう。

また、何事も実直に行うことの大切さも訴えている。

このような不況下の中でも着実に利益を確保する中小企業も中にはいるが、その数は少ない。柔軟な対応力でお客さんをしっかりと掴んでいるロムテックの経営手法は大いに参考になるだろう。