世界一わかりやすい在庫削減の授業

読書本の紹介です。若井吉樹さん著、「世界一わかりやすい在庫削減の授業」です。この著者、在庫削減コンサルタントと名乗っており、NECで3,000億円の在庫削減に関わり、100社以上のコスト削減を指導されたようです。


本の表紙をめくると、その裏には「コスト削減への、一番の近道が何か知っていますか? 」の問いかけ。在庫のことを書いてあるんだから、もちろんその答えは在庫削減にあるんだろうと思えるんだけど、でもナゼなの?


そんな疑問に答えてくれるのが本書です。
在庫削減コンサルタントが、ヤマズミ商事の倉庫に山積みになっている在庫を、貝杉社長へのアドバイスと指導により、減らしていきます。
本を読み進めていくうちに、在庫が何故悪いのか、商品の特性によってどのように分類し、その分類に従ってどのような発注の方法がよいのか、また購入先や販売先とどのような交渉や協力体制を築かなくてはならないか、などが分かるようになっています。


世界一わかりやすい在庫削減の授業

世界一わかりやすい在庫削減の授業


在庫削減っていうと、工場で生産管理をやっている人たちの仕事じゃないと思われがちです。しかし、商品が流通する過程では、商品をどこかに保管する必要があり、流通に携わる人たちにとっても、非常に大事な課題なんですよね。


なかなか商品が飛ぶように売れない、現在のようなご時世では在庫削減のようなコツコツとしたことをやって、コストダウンを進めることは大切なことだと思われます。
そのためには、当たり前のことを当たり前にやる、この基本が守れている企業がやはり強いんじゃないかな。


本の帯にも書いてありますが、経営者や経営幹部はもちろん、コンサルタント仕入担当、小売店長、税理士、中小企業診断士・・・など、流通の現場に関わるすべての人が一度は読んできたい入門書だと、私も思いました。


決して、取っつきにくい本ではありませんので、読んでみてください。あなたの会社も在庫を切り口に改善できますよ。