社長になる人に知っておいてほしいこと

読書本の紹介です。松下幸之助さん(述者)、PHP総合研究所(編者)の「社長になる人に知っておいてほしいこと」です。

また、松下幸之助本を読んでしまいました。最近、増えてきましたよね。

本書は、熱意・覚悟・信念・素直・信頼・飛躍の計6章で構成されています。内容は、「松下幸之助発言集〈全45巻〉」に収録されたものの中から、現代の経営リーダーの方々の参考に資すると思われる内容を厳選し、編集したそうです。全部で42項目の内容がまとめられています。


実際に、松下幸之助さんがお話になった言葉で書かれているからでしょうか。読んでいると、幸之助さんの人となりをそれとなく感じ取れるような気がします。


社長になる人に知っておいてほしいこと

社長になる人に知っておいてほしいこと


「経営には”よりどころ”が必要である」と冒頭書かれています。ここでは、松下電器の大番頭であった高橋荒太郎さんが、その番頭ぶりを遺憾なく発揮できたのはなぜかということが書かれているのです。高橋荒太郎さんは、「私が一貫して確固たる”よりどころ”としてきたももは、松下幸之助創業者の経営理念に基づく基本方針であった。ほかに類をみないこの基本方針こそ、松下電器発展の大きな要素であると確信したからである。(以下略)」と述べています。


やはりトップがしっかりと経営理念を明示しているところは強いです。経営理念は、社員にとって、仕事をする上での羅針盤になりますからね。
また、本書の中にも書かれていますが、松下幸之助さんのすごいところは、言うだけでなく、自らがやるというところだと思います。率先垂範とは、よく言われますが、そこまでやれる人は少ないと思います。


まさにこれは「熱意」です。
この本の帯には、次のような言葉が記されています。「絶対必要なのは熱意である。熱意にかけては最高でなければならない」
この混沌とした社会で、いかに働いていくべきかを、その心持ちをどうするかを説いた書です。一読をお勧めします。