世界を裏側から見る私の手法

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、佐藤優著、「世界を裏側から見る私の手法 ロシア報道を読み解くことで真実がわかる」です。


本書は、雑誌「経済界」での日本の外交に関する連載を、2011年1月から2017年3月分まで集め、テーマ毎に再編集したものです。



ここで、取り上げているテーマは、「北方領土外交」「ウクライナ情勢」「ロシアの中東・ユーラシア観」「中東・中央アジア情勢」「沖縄と中国外交」「北朝鮮外交」。


これらをロシア報道より、どういう背景、または当事者間の動き、報じているロシアの思惑などが紐解くことができるとしている。


ロシア報道をそこまで参考にできるかどうかは、わからないが、その国の政策に沿ってする報道機関からの情報の見方という点では、参考になるのかなと思いました。


日本に直接的に関わる、「北方領土外交」「沖縄と中国外交」「北朝鮮外交」は特に興味深く読ませて頂きました。


特に「北朝鮮外交」については、今の状況を見ると、この時点でかなり精度高く予測されていたんだなと感じました。