「いい会社」の作り方

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、藤井正隆、坂本光司共著、『「いい会社」の作り方-人と社会を大切にする経営 10の方法-』です。


『日本でいちばん大切にしたい会社大賞』の審査基準をベースに「いい会社」の条件を事例も含め、解説している本です。


「いい会社」のつくり方-人と社会を大切にする経営 10の方法-

「いい会社」のつくり方-人と社会を大切にする経営 10の方法-


本書はMBAの経営書とは一線を画する経営書に思えます。


利益を優先するのではなく、まずは従業員を優先する。


そうすると従業員はお客様にきちんと向き合い、お客様優先の対応をする。


経営もエモーショナルなんだなあと感じることができます。


これは考えてみれば、当然かもしれません。


従業員も人ですから、その人を動かす動機付けは、やはり腑に落ちるものが必要になってくる。


そのためには経営理念が大事だと説いています。


また、行動規範に当たるようなものを、本書では、それを経営方針書ということで解説しています。


昨今、日本でもあの大企業が・・・ということが、不祥事を発生させています。


本書を読むと、経営として何が大事なのか、考えさせられると思います。


経営者の方はもちろん、経営者の方と接する機会の多い中小企業診断士などのコンサルタントの方にも参考になる本だと思います。