知的創造の技術

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、赤祖父俊一著、「知的創造の技術」です。


本書は、創造の方法論を、豊富な実践例をあげて解説しています。


著者は、地球物理学者です。


知的創造の技術 日経プレミアシリーズ

知的創造の技術 日経プレミアシリーズ


「知的創造」は何も無いところから有を生み出すことではなく、既存の二つ以上の知識の組み合わせから生まれるという考え方は、大いに頷けました。


それに気づくかどうかで、常日頃から考えていると思わぬものがヒントになったりすることがある経験をしている方は、理解できると思いました。


事例の中に、地球温暖化の原因は炭酸ガスではないということが何回か出てきましたが、この本を読むまでは、知らずにいました。


なぜ、それが大っぴらにならないのか、不思議です。


本書を読むと、エネルギー政策との絡みもあるようです。


本書は、企業に向けて書かれている部分もありますが、やはり想像が必要な研究者として、何をしていかなくてはいけないかに力点が置かれているように感じました。


ただ、本書でも述べているよう日本の教育の在り方については、今後、日本をふどのような国にしていくのかも含め、総合的な視野に立って、きちんと進めていく必要があるのではないかと思いました。