日本SF短篇50 II

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、日本SFクラブ編、「日本SF短篇50 II (日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー)」です。


第二巻には、1973年から1982年に発表された全十篇を収録がされています。



この時期は、私が一番SF小説を読んでいた時期とも重なります。


それででしょうか、いずれの作品も作家の個性が出た面白いもので、じっくりと読ませていただきました。


第二巻に収録されている作品(作家)は以下の通りです。


1973年 メシメリ街道 山野浩一
1974年 名残の雪 眉村卓
1975年 折紙宇宙船の伝説 矢野徹
1976年 ゴルディアスの結び目 小松左京
1977年 大正三年十一月十六日 横田順彌
1978年 ねこひきのオルオラネ 夢枕獏
1979年 妖精が舞う 神林長平
1980年 百光年ハネムー梶尾真治
1981年 ネプチューン 新井素子
1982年 アルザスの天使猫 大原まり子


帯に書かれていましたが、浸透と拡散の10年なんですね。


私自身を振り返ると中学、高校、大学の10年であり、確かにこの時期にSF小説に重きを置いて読んでいた浸透の10年でした。


SF小説好きな方ならお奨めしたい一冊です。