叱られる力

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、阿川佐和子著、「叱られる力 聞く力 2」です。


本書は、ベストセラー「聞く力」の第2弾、メインタイトルは「叱られる力」なのに、サブタイトルではちゃっかり「聞く力2」と書かれています。



私も「聞く力」を読んで、著者の素直で洒落た文章に魅せられました。


そして、本書を手に取ったのですが、最初の章「叱る覚悟と聞く力」は、なんか文章も硬く、スムースでないというかそんな感じでなかなか読み進まなかったです。


でも、次の章の「叱られ続けのアガワ60年史」以降、著者のいつものペースのウィットとユーモアに富んだ文章で、フムフムそんなこともあるよねと思え、良かったです。


お父様の阿川弘之さんは相当怖かったらしく、幼い時から叱られ続けている様子やその叱られたことから得た経験や教訓が著者の人生でどのように活かされているかがわかります。


タイトルに縛られることなくエッセイとして読むと楽しめる本だと思います。