平成26年度中小企業診断士第2次試験に向けて(8)

問題文、設問文を読み終わったところで、チェックポイントを頭に入れ、事例文を読んでいきましょう。


実際の試験場では頭に入れておくと、度忘れすることがあるので、簡単に要点をメモしておく、または問題文、設問文の重要部分に下線を引くなどして、解答を書くときに忘れないようにしておきましょう。


では、【C社の概要】から読んでいきましょう。


第一段落の部分では、C社は何をやる会社で、どのような規模であるか、また組織はどうなっているかが書かれています。

第二段落では、この事業の発注の流れ、そしてC社はどこから受注するのかが書かれています。

第三段落に目を移すと、ここはC社が創業以来何をやってどのように進展したのか経緯が書いてあります。


ここで、注意したいのは、

『通信用部材事業における品質を確保するために製品の標準化や据付け施工面での保安対策技術の習得に努めた』

『製品開発力を武器に営業活動を展開し、業績の拡大とともに中部支店を開設』

の文章です。


これらは問題1の(設問1)のC社の競争優位に関連すると思われるのでチェックしておきます。



では、次の【市場の概要】を読んでいきましょう。


第一段落は、この業界における市場概要が書かれています。

C社はシェア2位であること、市場シェア1位のX社は販売エリアが首都圏中心であること、そして、そして

『X社と比較して、新製品開発力・提案力、製品・施工品質についてはC社の評価は高いが、納期や価格面での評価は低い』という文章。


C社の首都圏市場における強みと弱みが表現されいるこの文章は、これは花丸チェックでしょう。


さらに読み進めていきましょう。

第二段落の部分は、通信機器における市場要求が書かれています。

市場では、『高速化、ダウンサイジング化が進む通信機器に対応した新製品の提案が求められ、さらに、低価格化や工事期間の短縮などの要求が厳しい』とのことです。


ここまで読むと、問題1の(設問1)の解答の方向性が見えてくるのではないでしょうか。


(設問2)の関東工場の役割については、ここまででは事例文に書かれていないので、更に読み進めていかなければならないということがわかります。


それでは、次回は【C社の生産概要】を読む込んでいくことにしましょう。