日本で働くのは本当に損なのか

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、海老原嗣生著、「日本で働くのは本当に損なのか」です。


本書は、日本型雇用と欧米型雇用の長所と短所を丁寧に分析し、Q&A方式で、とてもわかりやすく解説しています。


日本で働くのは本当に損なのか (PHPビジネス新書)

日本で働くのは本当に損なのか (PHPビジネス新書)


日本型は「人」に給与が張り付き、欧米型は「仕事」に給料が張り付く。


そして、日本はある程度までは横並びで出世していく「全員エリート型」で、欧米は一部のスバ抜けた人たちだけが出世し、給与もグーンと上がる「エリート選抜型」。


この本を読むと、テレビなどで語られている欧米と日本の比較とは違い、それぞれの長所、短所を述べられているところが非常に良いと思いました。


本書は、若い人向けに書かれたとのことですが、これだけ雇用の形態や内容をわかりやすく書いてある本は少ないので、一般の人たちも読んだ方が良いと思います。


なかなか秀逸なビジネス書でした。