これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、鈴木譲二著、『ルポ「中国製品」の闇』です。
「中国製品」というタイトルで、中国製の製品についてのルポルタージュと思っていたが、読んでみると日本の歯科医で取り扱っている「中国製義歯」についての話である。
- 作者: 鈴木譲仁
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/09/13
- メディア: 新書
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この中に毒性のある金属が含有されている疑いがあることから話は始まる。
そして、日本での規制は、それらがすり抜けられるようになっているtこと。
そのような規格の作成者側に義歯の製造メーカーの人間もいること。
また、中国国内でもその問題を取り上げ追求していた人たちが、結局は煙に巻かれるようなことをされたことなどが書かれています。
本書を読むと利権が絡むと正義などどこかに飛んでしまう風潮があるのは、中国も日本も同じような感じがしました。
また、この本では中国製義歯に絞って、書かれていますが、他の製品でも安全性などの基準がクリアできていない可能性があることも示唆しており、何を信じれば良いのだろうと考えてしまいました。
本の帯に書いてありますが、まさに「無秩序な生産国、無責任な輸入国」です。