異文化主張力

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、T・W・カン著、「異文化主張力 グローバルビジネスを勝ち抜く極意」です。


本書はグローバル化に対して、ビジネスマンがいかに自分を活かしていくことができるか、その要点を解説してくれいます。



コンピュータのOSや携帯電話の通信規格など、日本もスタンダード化に向けて頑張ってきたが、皆破れてしまっています。


これらは、グローバルな中での仲間づくりに失敗したからで、それは日本が異文化の中で主張する力、発信力が弱かったのだということがわかりました。


日本は技術が凄いからと言いますが、技術だけで商売ができるわけではなく、サムスン電子などはフォロワーの戦略から隙間を縫って、今はグローバルナンバーワンになっています。


では、我々日本人はどうすれば良いのでしょうか。


この本の冒頭には、異文化主張力のキー・メッセージが20個、そして異文化の駆け引き10個の例が掲載されています。


キー・メッセージは我々がグローバルな人間になるためのポイントです。


そして、10個の例は、我々が望ましい対応を取っているかどうかのチェック項目です。


まだまだグローバルな人間には程遠いことが理解できました。


しかし、本書を読むことで目指すべき目標もはっきりしてきたような気がします。


本物のグローバル人材になって、異なる文化の土俵の上で駆け引きに勝ち、目標を達成するための成功の鍵を得たい方は、本書を手に取った方が良いと思います。