これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。
今回紹介する本は、キム・ビョンワン著、佐々木朋美訳、「結局のところ、なぜサムスン電子なのか?」です。
著者は、過去にサムスンの研究者として10年以上,経営や製品の改善手法に携わっていた方です。
そのためでしょうか、書いてある内容がかなりサムスン電子を礼賛したものになっています。
- 作者: キムビョンワン,佐々木朋美
- 出版社/メーカー: イカロス出版
- 発売日: 2013/08/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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しかし、携帯電話業界で、サムスン電子がノキアを抜き去り世界1位シェアになり、アップルとスマートフォーンでしのぎを削っているのは事実です。
様々なことが書いてありますが、このような競争が厳しい電機業界にあって、なぜサムスンが頭ひとつ抜きでたかは、筆者はサムスン電子が持つ六つのキーワードで整理できると述べています。
それは、「スピード」、「スケール」、「革新」、「意識」、「企業文化」、「全身全霊」です。
この六つが揃っているから、米国や日本の企業よりも抜きんでているのだと著者は述べています。
サムスン電子のスマートフォーンの躍進について、概要を知りたいには参考になると思います。
内容としては、表面的なものが多く、もう少し突っ込んだ部分があっても良いのではと思いました。