人たらしの流儀

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、佐藤優著、「人たらしの流儀」です。


外交官として最前線で活動した著者佐藤優氏の情報収集法、読書術、人脈構築と活用法などの要諦が述べられた本です。


人たらしの流儀 (PHP文庫)

人たらしの流儀 (PHP文庫)


本書は、2011年6月にPHP研究所から刊行された作品を文庫版として加筆・修正したものです。


本文は、人をいかにうまく利用して、情報を引き出していくかについて、ポイントが述べられています。


と言っても、ここに書かれているのは、まずそのために必要な知識の部分であって、実践が必要なこと。


また、実践するにあたっても小説などを読むことでバーチャルな体験もして場数を踏んでおくことの必要性を最後に述べているのは、感心しました。


文庫版としての、まえがき、あとがきは最近の日本の状況を踏まえて書かれているので、ここに書かれていることだけでも、これからの日本の行く末を見ていくのに参考になると思います。


時間のない方は、本屋さんで文庫版のまえがきとあとがきだけ立ち読みする。


そして、時間がある方は本書を購入して、本文も読まれると良いと思います。