思考の「型」を身につけよう

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、飯田泰之著、『思考の「型」を身につけよう  人生の最適解を導くヒント』です。


本書は、論理的思考について書かれた本です。


それも、本の帯に書いてあるように99%の平凡な人向けに書かれた、わかりやすい本です。


思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント (朝日新書)

思考の「型」を身につけよう 人生の最適解を導くヒント (朝日新書)


著者が、経済学者だからでしょうか。


経済学に学ぶと書いてありますが、経済学というよりかは、ビジネス書などで扱われているロジカルシンキングだと、私は思いました。


面白いのは、大学では実学を教えるべきでない、浮世離れしたことを教えるべきであり、それが現実的にもっとも役に立つということです。


そして、大学はその分野の「思考法」を学ぶためにあるとも述べています。


これは、私自身も頷けます。


本書は5章で構成されており、目次を抜き出すと下記のような内容になっいぇいます。


第1章  「考えること」の基本型
1.難解な課題は分割から始めよう
2.経済学的な問題の解き方
3.実寸大の地図は役に立たない


第2章  頭を生理整頓する技術
1.誰でも簡単に整理・分割ができる方法
2.データを読み解く前に知っておきたいこと
3.不確かな情報に騙されない


第3章  他社の行動はなぜ読めないのか
1.合理性という言葉は誤解されている
2.できないことをやろうとするな
3.暗闇の中の最適化
4.費用から考える損得勘定


第4章  ベストは解は、試行錯誤の先にある
1.なぜか合わない人"の経済学
2.考慮すべきコスト、無視すべきコスト
3.最適化を目指す一見遠回りな最短ルート


第5章  社会全体を幸福にする思考の「型」
1.交換と市場を考える
2.利益はどこから来てどこに消えるのか
3.マクロとミクロのフィードバック


スッキリした考え方を学びたい人には、お奨めしたい本です。