「考える力」を身につける本

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、出口汪著、『「考える力」を身につける本』です。


この本は、タイトル通り「考える力」を身につけるためのヒントを与えてくれる本です。



著者は、考える力をつけるためには、論理的にならなくてはならないと説いています。


そのためには、大学入試の現代国語の問題に出てくるような論評等を読み、どのような論理で構成されているのか学ぶことだと言っています。


著者は、当代きっての現代文講師ということで、受験生向けの参考書等も執筆しているということで、なんか強引にそこに結びつけているような感じもします。


それは、この本で紹介している記憶術、読解力など個々のトピックスは重要なものばかりなのだが、それらがなぜ重要なのかということや具体的な方法については、サラッと触れている程度だからです。


体系的に把握しましょうと書いている割には、その部分が体系だっていなかいような気もしました。


以前、受験生向けに書いた本をビジネスパーソン向けに手を加えたということですが、ちょっと物足りない感じがしました。