ビジネスは「非言語」で動く

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、博報堂ブランドデザイン編、『ビジネスは「非言語」で動く 合理主義思考が見落としたもの』です。


この本、面白いです。


知っていましたか?今、ビジネスの最先端では「非言語領域の情報」に対する関心が高まっているそうです。



この本は、論理的に説明できないもの、自覚できないこと、感じていることを総称した「非言語」について、その情報を活用するビジネス事例についてレポートしています。


ハーバードビジネススクールのザルトマン教授によると、人間が言語化できる情報は5%。残りの95%は言語化されないそうです。


ということは、その「非言語」部分を知ることができれば、なぜその品物を買ったのか、なぜあの製品は人気があるのか、または人気がないなのかなど、言葉で説明できない部分の情報も捕まえることができるのです。


言葉で説明できる仕様、性能の良さではなく、使ってみるとわかる良さと言うことでアップルの「iPhoneiPad」の事例は非常に理解しやすかったです。

タッチパネルの下にあるホームボタンもある気持ち良さを生み出しているそうです。


それは、ホーム画面に戻るということだということです。


理由については、どうぞ本書を手に取って読んでみてください。


言葉では、上手く説明できないんだけど、お気に入りのものがあるは何故かということも、そういうことなんだと合点がいきます。


また、言葉だけでは表し切れていない部分にユーザーの真のニーズが隠れている可能性があることも知ることができます。


お奨めの本です。


中秋企業診断士のようなコンサルタントの方はマーケティング等でクライアント様にアドバイスするときに役に立つかもしれませんよ。