計画された偶然

プランド・ハプンスタンス・セオリーと呼ばれる考え方をご存じだろうか。


日本では「計画された偶発性理論」と訳されています。これは1999年にスタンフォード大学のジョン.D.クルンボルツ氏が米国の学会誌に発表したものです。


「計画された偶発性理論」。


ぱっと聞いただけではピンとこない言葉ですよね。


「計画」(plan)と「偶発」(happenstance)は、意味的に対極にある言葉だからだと思います。


しかし、この理論を端的に説明できる、ある「ことわざ」があります。


それは、「犬も歩けば棒に当たる」です。


このことわざには良い意味と悪い意味の両方がありますが、計画された偶発性理論の本質を表しているのは良い意味の方です。すなわち、「とにかく行動してみれば、思わぬ幸い(チャンス)に出合うことがある」ということです。


行動したからといって、いつも「幸い」に出合うとは限りません。時には失敗したり、不運に見舞われることもあるでしょう。だからといってじっと動かないままでは、何も起きません。さまざまなことに関心を持ち、失敗を恐れず積極的に動くことで、自分の人生やキャリアにつながるチャンスを得られるのです。


つまり、自らが計画して起こした行動から、自分を成功へと導く偶然のチャンスをつかみ、それをその後の人生に生かそうとするキャリアづくりが、計画された偶発性理論です。


自分のキャリアを振り返ってみると確かに当てはまることが多いなと思います。


やはり、節目はあるんですね。


始めから、計画してというよりか、自分で行動して周りからいろいろなチャンスが巡ってくる。


それを掴むかどうかも自分自身です。


始めはチャンスにすら、思えないことかもしれません。


選ぶかどうか、そう選択するかどうかですよね。


あっ、そういえばシーナ・アイエンガーの「選択の科学」、まだ読んでいないんだった(笑)


早く、読まなくっちゃ!