大人の時間はなぜ短いのか

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、一川誠著、「大人の時間はなぜ短いのか」です。


子供の時って、一日が充実していたというか、いろんなことをやっていたように感じませんか。


それが、大人になって、年を重ねるごとあっという間に一年が経ってしまうというように、時間が早く過ぎるように感じてしまいます。


大人の時間はなぜ短いのか  (集英社新書)

大人の時間はなぜ短いのか (集英社新書)


この本は、そんな時間の感じ方について、実験心理学者の著者が、時間をめぐる身近な疑問をもとに、人間が体験する時間の不思議について、事例や図版を挙げながら分かりやすく解き明かしてくれます。


時間の感じ方は、個人の体調によっても変わるらしく、自分が感じる一分が時計ではどのくらい経過しているかを毎日計測していると、その値から大きくずれたときには体調を崩している可能性があるらしいです。


また、錯視などの人間の錯覚の話も非常に面白かったです。


我々、一人一人に与えられた時間は有限です。


この時間を有意義に過ごすためにも、時間と上手に付き合うヒントを伝授してくれています。