「ヤミツキ」の力

本が山積みされた書斎の中の本に埋もれそうな机の上のわずかなスペースで綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、廣中直行、遠藤智樹著、『「ヤミツキ」の力』です。


本書は何かに熱中し、時間も忘れるほど、繰り返し集中してしまう「ヤミツキ」について心理学・薬理学の専門家と、現在
進行形でマンガ・アニメ・ゲームのやみつきになっているライターの師弟コンビの二人が解説しています。


「ヤミツキ」の力 (光文社新書)

「ヤミツキ」の力 (光文社新書)


「ヤミツキ」とは、もともと「病んで」「床につく」という病的状態を表す言葉。


さらに、一歩間違えば、医学的には「依存症」になる状態ともなります。


しかし、アスリートの巧みな動きや、芸術家の渾身の作品、熟練した職人ワザなどの、あらゆる分野のプロの技術は、そのものに打ち込むという訓練や鍛錬などある種のヤミツキの賜物と言えるのではないかと筆者は述べています。


健全なヤミツキって、自分を成長させるためには必要だなと改めて思いました。