日本企業にいま大切なこと

本が山積みされた書斎の中より読書本の紹介です。


今回紹介する本は、野中郁次郎、遠藤功著、「日本企業にいま大切なこと」です。


今、本屋さんに行くと、東日本大震災から、日本が立ち直るため、その活力を注入したり、知恵を出している本など、かなり面白い新書が並んでいます。


この本も、そんな中の一冊だと思います。


それも知識創造論の世界的経営学者と「見える化」の現場主義の経営コンサルタントがお互いに、今の日本が世界に立ち向かいアピールできる日本の強み、価値観について語り合っています。


日本企業にいま大切なこと (PHP新書)

日本企業にいま大切なこと (PHP新書)


この本を読むと、欧米式の経営手法が入ってきて、日本のムダの部分と言われてきた総合力やガラパゴス現象などと言われたきめ細かな仕様の考え方などが、視点を変えればこれからの日本の優位性を築くチャンスになり得ることがわかります。


序章は野中郁次郎氏、終章は遠藤功氏が担当しており、その間の第1章から9章までは、野中氏の論点に対して、それを受け遠藤氏が論じる形になっています。


ものづくりや生産を行っている企業のみならず、様々な日本企業にとって、今後経営の方向性のヒントになるのではないでしょうか。