思考停止ビジネス

読書本の紹介です。


今回読み終わった本は、坂口孝則著、「売りたかったら客に考えさせるな! 思考停止ビジネス」です。


ちょうど一週間前に、この著者の本を読み終わったところでした。それも、その本は、積読書籍の中の一冊。

ようやく読み終わったら、今度は書店で出版されたばかりの本を手にする。それも、読み終わった本の中で、私が一番興味を引いた人の財布を開かせるためにはどうしたら良いかの部分だけを特化したような内容。

だから、面白く一気に読むことができました。


売りたかったら客に考えさせるな! 思考停止ビジネス

売りたかったら客に考えさせるな! 思考停止ビジネス


思考停止ビジネスとは、お客様の思考を停止させて商品やサービス、情報を買わせること。


我々は、何かものを購入するとき以下の4つの消費行動を行う。

1)比較・・・・目の前の商品が最適かどうか、他の商品と比べて吟味する

2)分析・・・・買おうとしている商品が最適な価格かどうか調べる

3)変える・・・そもそも違う商品が良いのではないか検討する

4)買わない・・商品を購入すべきか検討する


思考を停止させる消費行動で実施する以下の4つの行動をお客から奪ってしまうことだと言っている。すなわち、

1)比較・・・・目の前の商品のみが絶対的なものとして比較検討させない

2)分析・・・・目の前の商品の価格の妥当性を疑わせない

3)変える・・・「比較」と同じく他の商品に目が移らないようにする

4)買わない・・その商品を買わないという選択肢を消去する


勉強になる、知っておくと騙されにくくなる、または騙しやすくできると思ったのが、お客さんの思考を停止させる5つのパターンです。

これは、

1)催眠タイプ
2)中毒にさせるタイプ
3)自制心を奪うタイプ
4)新たな思想を埋め込むタイプ
5)人生の絶望につけこむタイプ


です。

本の中には、各タイプにどのような手法があるかも解説されていますから、これは勉強になると思いますよ。


もう一つ、この本の面白いところは、この思考停止ビジネスそのものを、判断することをしなくてよいということで、実際は消費者も望んでいるのではないかという観点も示しているところです。


偶然にも一週間の間に同じ著者の本を読む。


これも何かのお導きかもしれませんね。


面白い本です。ご一読してみてはいかがでしょうか。