もし、かけだしカウンセラーが経営コンサルタントになったら

読書本の紹介です。


今回、紹介する本は、久野康成、井上ゆかり共著、「もし、かけだしカウンセラーが経営コンサルタントになったら」です。


『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』から、この手の本の構成が流行り出したのだろうか。


というか、「もしドラ」の下のドジョウ狙いなのだろうか。


この本は、表紙に萌え系の女子イラストが掲載されており、中にも挿絵で何枚かこの女の子が描かれています。しかもカラーページです。



もし、かけだしカウンセラーが経営コンサルタントになったら

もし、かけだしカウンセラーが経営コンサルタントになったら



さて、本の内容ですが、主人公の新人経営コンサルタントの「亜衣」が、上司「田宮」のアドバイスを受けながら、カウンセラーとして、クライアント企業の悩める社員をカウンセリングしていくという小説仕立てのストーリーです。



リーダーのタイプは、「目的の達成」を第一に考える父性的リーダーと「組織の調和」を第一に考える母性的リーダーの2つに分類されるが、サブリーダーとしての「母性の経営」にスポットライトを当て、主題にしています。



昔で言えば、番頭さんみたいなものなのでしょうか。


ソニー井深大盛田昭夫、ホンダの本田宗一郎藤沢武夫のように、お互いを補完し合うリーダーとサブリーダーがいて、大きな目標にベクトルを合わせ、企業の舵が取れるのでしょう。


この本では、ある企業にカウンセラーが入り、社長の方針や意向を踏まえた上で、様々な相談者たちに対応していくことで、母性的リーダーを発揮し、社長の父性的リーダーを補完してく様が描かれています。


カウンセラーという形で、母性的リーダーの役割を果たしていくというところが面白い点だと思います。


一つの考え方として、中小企業診断士経営コンサルタントの方々には参考になるのではないでしょうか。



この手の表紙の本が結構、ビジネス書コーナーに増えてきましたね。


これも、一種のトレンドなんですかね。