「会計探偵クラブ」

読書本の紹介です。山田真哉さん著、「会計探偵クラブ」です。


今まで公認会計士である著者が書かれていた本は、会計が中心であったが、今回は税金について書かれている。


しかも、あの「女子大生会計士の事件簿」待望の続編です。以前の主役の藤原萌実は高校教師として、簿記部顧問として登場しています。


話は、私立芙藍(フラン)学園という高校にある「会計探偵クラブ」に属する高校生、アンリとキロリ。この2人は従兄妹同士。
この2人を中心に話は展開します。


会計探偵クラブ

会計探偵クラブ


このクラブでは、1枚の確定申告書をもとに、その確定申告書から読み取れる情報より、さまざまな事件を解決していきます。


税金って、必要なことなんだけれど、なかなかその仕組み(システム)まで、理解している人は多くないと思います。


この本では、小説のストーリーの中で確定申告書から読み取れ得る情報より、それに関した税金の解説を行っていくという構成になっています。


税金は、理念、仕組み、実務と大きく3つのカテゴリーに分けられるようなのですが、この3つをバランスよく題材に盛り込み、解説が行われています。


税金ってなんだろう?どんな風にその金額って決められるのだろ?など、税金に関して初歩的なことより勉強してみたい方には、良い本なのではないでしょうか。


私もなんとなく税金っていうと、面倒くさいなと思っていましたが、この本を読んで、ちょっと親近感が湧いてきました。