焼き鳥はなぜ串に刺さっているのか?

久々に夜の渋谷の街を横切りましたが、相変わらず人が多いですね。
夕方に降った雨も涼をもたらさず、ただ蒸し暑さが増すだけ。
帰りの電車の中もそれ程冷房が効いておらず、汗かきながらの帰宅でした。


読書本の紹介です。初鹿野浩明さん著、「焼き鳥はなぜ串に刺さっているのか?」です。著者は、中小企業診断士で、ホテル、レストラン、弁当製造販売業などの経営に携わられている模様です。
この本、生産管理のコーナーの置いてあった本で、副題も「儲けるために知っておきたい生産管理の基礎知識」となっています。


飲食業って、お客様の注文した料理を調理する、給仕する、提供するというように考えると、製造、サービス、販売業なんですね。
製造する対象によって、異なる工場の工程をイメージするより、焼き鳥やラーメン屋の方が確かにイメージしやすいかもしれませんね。



この本を読んでいて、ふと思い出したのは大阪高槻にあるうどん屋のことです。ちょうど出張して、新しい製品の生産のことを検討している時、職場の仲間と立ち寄った店です。うどんを捏ねる、製麺する、ゆでる、てんぷらを揚げる、つゆをどんぶりに入れうどんを盛るという作業が、そのうどん屋では淀みなく流れていて、「仲間とこんなラインにしなくちゃならないね」などど話していたことです。
確かに飲食業は製造業だわ。


製造業に関する知識がなくても、生産管理って何って思っている人でも、読んでみるとなるほどね、とわかる本です。
生産性とか効率を向上させる感覚が身近な業界より学習できますので、興味ある方は読んでみてはいかがですか?