なぜあの人は人望を集めるのか

読書の紹介です。近藤勝重さん著の「なぜあの人は人望を集めるのか―その聞き方と話し方 」です。


人望がある人とは、どのような人なのでしょうか。この本は、人望のある人についての考察から、導かれる人望像が描き出されています。
慌てず、騒がず、冷静に、本書に書かれていることが実行できれば、人望を得ることができるかもしれません。その話し方やものごとを捉える観点は、大いに参考になると思います。


「愛の三原則」は面白い話です。
「『ありがとう』をためらわずに言おう」「『ごめんなさい』を恐れずに言おう」「『愛してる』を照れずに言おう」というのが「愛の三原則」で、全亭協が提唱しているそうです。全亭協とは、全国亭主関白協会の略だそうです。亭主関白ということで、さだまさしさんの歌詞を思い出しそうですが、彼らが言うには、家庭内で奥さんが天皇だから、それを補佐する役目の関白ということだそうです。
「愛の三原則」は、効果あると思います。特に中高年の皆さん、使ってみてはいかがでしょうか。


「論より体験談」の話の中で、これ使えると思った技です。重苦しい雰囲気の時に相手の話をスムースに引き出すテクニックとして、現在→過去→未来の順に話してもらうことだそうです。
「どうしたの?」(現在)
「どうしてそうなったんだろうね」(過去)
「先の見通しはどうなの?」(未来)
このように現在・過去・未来に合わせて軽く話を聞く振り方をすれば、多少相手がこんがらがっていてもうまく話を引き出せるようです。


話し方や聴き方のヒントが随所にありますので、現在置かれている立場や想定されるケースを思い浮かべながら、読まれると一層技が身に付くかもしれません。