韓国の下流社会

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、シンシアリー、室谷克美、宝島取材班著、「韓国の下流社会 貧困で絶望する若者たち」です。


本書は、貧困層が多い、韓国の経済的な実情を描いた本です。


韓国の下流社会 貧困で絶望する若者たち

韓国の下流社会 貧困で絶望する若者たち


韓国では大学を出ても就職できる人がごく僅かで限られているということは、聞いたことがありますが、この本を読むと多くの若者が悲惨な状況にあるのかもしれません。


弱みを見せるのを嫌い、見栄を張る傾向が強い、この国の人たちは、傍から見ているとこの本に書かれているような状況を窺い知ることは難しいと思います。


それを、この本では取材をもとに明らかにしてくれています。


私は、この本にも少しだけ出てくる「韓国のマチュピチュ」と呼んでいるの釜山にある甘川洞文化村に今年行ったことがあるのですが、ここがスラム街だとは気づきませんでした。


しかし、民家がある路地をこのように歩き回るのは住民の人たち、ストレス感じないんだろうかと思っていましたが、ストレスは多分感じているのでしょうね。


読み終わって、振り返ると著者の室谷克美さん、シンシアリーさんの執筆部分は、極一部と思われます。


韓国本でのご両人のネームバリューを借りているのかなとも思いました。


とは言っても、今の韓国の経済的実情等がわかる本だと思います。