外事警察

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、麻生幾著、「外事警察」です。


巻末の謝辞を読むと、本作品はNHKエンタープライズNHK出版より「テロ対策をテーマにドラマを作りたいのでその原作小説を書いてみないか?」ということで出来上がった作品のようだ。


外事警察 (幻冬舎文庫)

外事警察 (幻冬舎文庫)


どうりで、場所の設定が切り替わり、その場で同時進行しているような書き方になっており、読んでいても、テレビで場面が切り替わるような感じなのだ。


外事警察とは、日本国内で国際テロに対抗する極秘組織ということらしい。


このような諜報活動を行っている組織が日本にもあるのかもしれないのかなと思ってしまうが、描かれているその活動は実にハードだ。


ドラマを前提にしているということなので、読み終わって早速ドラマを第2話まで見た。


また、2012年には映画化のされているの、それも見た。


原作と脚本の違いがわかるのと、これは役者の上手さもあると思うが、主人公の住本の人たらしの部分が、強調されているように感じた。


本書は半ばから後半にかけてはかなり緊張感があり、読むのを止めることができない。


興味ある方はご一読ください。