わたし、型屋の社長になります

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、上野歩著、「わたし、型屋の社長になります」です。


あとがきには「お仕事小説」と書いてありましたけど、「ビジネス書」とは一線を画すのかな。


わたし、型屋の社長になります (小学館文庫)

わたし、型屋の社長になります (小学館文庫)


読み終わって、なんかいい感じでした。


話しは、広告代理店に勤務するOLが父が病に倒れ、復帰が難しくなり、後を継ぐ、そしていくつかの困難を乗り越えていく・・・というものです。


舞台は東京下町のプラスチック成形金型を製作する会社。


これ、いいなあと思えたのは何人かの登場人物が出てくるんですが、それぞれの特徴というか、個性がうまく描かれています。


そして、私にとっては馴染み深い射出成形金型を題材にした話。


ストーリーも面白いので一気に読んでしまいました。


本書は、お奨めです。


希望を感じられるようになりたい人、金型ってどんなものだろうと知りたい人、とにかくワクワクしたい人、誰でも面白い本だと思います。