「超常現象」を本気で科学する

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、石川幹人著、『「超常現象」を本気で科学する』です。


本書は、超常現象について、今現在、何がどこまで分かっているのか、何がどのように謎なのか、超常現象が存在するか否かということではなく、それらが私たちの生活で意味があるか否かということを著者の観点で考察した本です。


「超常現象」を本気で科学する (新潮新書)

「超常現象」を本気で科学する (新潮新書)


題材としては、幽霊、お守りの効用、ツキとスランプ、幽体離脱、金縛り、テレパシー、ポルターガイストこっくりさん、UFO,宇宙人の目撃、等の超常現象を取り上げており、それらがどういう観点から見ると合理的な説明ができるかについて述べています。


合理的と言っても、題材として扱っているものが、そのようなものなので必ずしも証明されているわkではなく、そう考えることで説明がつけられるという観点で著わされています。


本書は、多分、「Xファイル」が好きな人には興味を持って読めることでしょう、疑い深い人にはマユツバ感が満載で「ほんとかなあ?」としか思えないかもしれません。


ただ、このようなことが我々の創造性の発揮に関連する可能性が高いことは、非常に興味を持って読むことができました。


モルダー派もスカリー派も文句なく、面白く読める本だと思います。