劣化する日本人

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、香山リカ著、「劣化する日本人」です。


副題は「自分のことしか考えられない人たち」です。



この本では、最近話題になった出来事の主人公、例えば、「ねつ造」と認定されたSTAP細胞の小保方氏、一から十まで詐欺だった「現代のベートベン」の佐村河内守氏、「真犯人はやっぱり自分」と自白したPC遠隔操作事件の片山氏などを取り上げ、なぜそのようなことになったのか、その主人公たちを精神医学的に見た場合にどうなのかを推察しています。


確かにここに出て来ることは、最近特異的な事象として取り上げられています。


確かに昔と比べると違うようなところもあります。


でも、それを判断する基準も時代と共に変わっていくものだとも思います。


こういう話は、どこに立ち位置を置くかによって変わってくると思うので、こういう見方もあるのだろうなあと言う意味では、面白い本です。


ただ、それを鵜呑みにしない見地も必要だとも思う本です。