いちえふ

これから、本を山積みにしようとしている書斎の中の広い机を前にして、椅子にもたれながら綴る読書本の紹介です。


今回紹介する本は、竜田一人著、「いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) 」です。


本書は、福島第一原発作業員が描く原発ルポルタージュ漫画です。


いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニング KC)

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1) (モーニング KC)


福島の原子力発電所というと、放射能の恐怖ばかりが先に立ち、実際に中で復旧作業をどのようにしているのかなど、なかなか実態が掴めていない人が大半だと思います。


それが、この漫画では、マスコミ・メディアが報じない福島第一原発とそこで働く作業員の日常が描かれています。


著者自身が実際にその中で働き、感じた日常を描いているので、臨場感があるし、あの場所(いちえふ)がどのようなところなのか、少しは知ることが出来るというところで、本書の意義は大きいと思います。